林道を歩いていると、葉っぱの上にゴミか鳥の糞の様なものを見つけました。これはチョット怪しいと思い軽く触ってみたら、直ぐに地面に落ちてしまいました。そこで、拾い上げて葉っぱの上に戻しました。
あれ、この向きでよかったかな?
大きさは1cmほど、何かの虫でしょうか?
最初は何だかさっぱり分りませんでしたが・・・・
しばらくすると動き始めました。
右下は脚だったのです。それも裏返しだったので、起き上がろうとしてもがいているようです。そのせいで、また下に落ちてしまいました。ここでようやく、これは蜘蛛?と気づきました。蜘蛛なら、上の小さな突起は糸を出す「糸いぼ」ということになります。
拾い上げて、今度は脚を下にして、別の葉っぱの上に置いてみました。
クモに見えますか?
しばらくすると、また脚が出てきました。
帰って図鑑で調べるとナゲナワグモ科のワクドツキジグモが一番近いようです。
でも、分布が大阪までの南方系のクモで、10例しか発見例が無いとあります。更にネットで調べると、厚木で発見例があるようです。
ワクドは、九州でヒキガエルのことで、背中のデコボコをヒキガエルの背中に例えたようです。ツキジは最初の発見者の名前です。
これは、超珍蜘蛛か?はたまた別の普通種か?
とりあえず知り合いの蜘蛛専門家に同定依頼をしました。
→ワクドツキジグモに間違いないとの連絡を頂きました。
昭和31年に初同定されてから、これまで国内での発見は20例ほどの様です。近年の北上にともない、発見例も増えているようです。それでも、蜘蛛愛好家?でも、一生に1度遇えるかどうかと言ったところのようです。正にビギナーズラックというやつですね。(2011.8.14)
裏高尾
(2011.8.12)
園路の鉄柵にゴミのような物が不自然にぶら下がっていました。
目やほっぺの膨らみなど、仮面の様にも見えます。最初は、木の枝の切れ端か、何かの種かと思いましたが、よく見ると脚の様なものが見えます。
棒切れで少し突くと、脚が出てきました。
やはりクモでした。図鑑で調べると、コガネグモ科のゲホウグモのようです。ゲホウは、仏教用語で髑髏(ドクロ)を表す「外法頭(げほうがしら)」から来ているようです。腹部の模様が髑髏に見えたのでしょう。
夕方に網を張り、明け方には取り壊し、日中は樹のコブに擬態してジットしています。その為、見つけるのはかなり難しい様です。今回のように鉄柵では、残念ながら擬態にはなりませんね。擬態する場所を探しているうちに、夜が明けてしまったのでしょうか?
東高根森林公園
(2011.6.23)
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